Vol.413 2024.9.24

音楽・美術の旅 メールニュース
 
Column

本場の歌声を鹿児島に 後編

9月にコンサートを計画したことで少なからずとも不安があるとすれば、やはり台風との折り合いではないだろうか。

チラシの挟み込み作業のために多くの主催や団体の方と直接会って話をする機会が少なくはなく、そこで必ずと言っていいほど話題に上るのが秋のはじめの悪天候への懸念である。秋雨前線、線状降水帯、そして台風から熱帯低気圧。我々にとって背筋の凍りつくようなワードは、場合によっては公演の中止に結び付くこともあり、天気予報に釘付けになることも当たり前のような気がしている。

9月16日の本番を前にその5日ほど前だっただろうか、13号という台風が南洋に姿を現している。8月下旬にのろのろと西日本を彷徨った10号の名残りもあって、進行方向から目の離せない時を過ごしたが、天の恵みなのか、奄美大島を通過するとそのまま北西の大陸に向かって直進してくれている。コンサート前日に東京から演者のみなさんが到着した時にはすでに青空も見えていた。
コンサート当日は快晴だった。「主催の行いがよいから」との声も聞こえているが、必ずしもそうでないことは当人が一番わかっている。

鹿児島の名物、“黒豚しゃぶしゃぶ”に舌鼓を打ち、名湯で疲れを癒した演者のみなさんは体調万全、午前11時からのリハーサルにつづいて、お昼過ぎに開演する舞台へと向かっている。

こどもたちを多く招いて行ったコンサートは、アリアやアンサンブルを事細かく説明することに固執せず、驚くべき人間の声の極み、をまず聴いて体感してもらい、それに重ねてそれぞれのアーティストがこれまで歩んできた舞台への道のりをインタビュー形式で客席に伝えることを心掛けた。

マイクなしに1600人収容という広い会場でどこまでも響き渡る声をライブで聴いたらどんな人でも驚いて興奮する。つぎにその驚くべき歌唱テクニックをもつ、いわばオペラ界におけるスーパースターたちの“生い立ち”にスポットを当てれば、客席のほとんどが興味を持ち、耳を傾けてくれるというやり方である。こどもたちのみに限らず、案の定会場に駆けつけてくださったみなさんが主催者の思惑に呑み込まれることになった。

歌唱は一流なので当然素晴らしく、才能に恵まれたアーティストたちのレクチャーも秀逸であった。アンコール曲にもってきたオペラとは無縁の“ふるさと”には客席が泣いて、終演後には演者すべてがホワイエまで出てきてくれてこどもたち、お客様方とダイレクトに言葉を交わす時間までプレゼントしてくれている。

素晴らしいのは音楽をする上での表現ばかりでなく、やはり人柄にあるということを感じさせてもらった、言葉にできぬほど貴重な経験をいただいている。

堂満尚樹(音楽ライター)
Instagram ぜひご覧ください!

【残席わずか】
華麗なるメトロポリタンオペラ!ニューヨーク6日間

旅行日程:2024年11月21日(木)~26日(火) 
旅行代金:778,000円~828,000円(2名1室/エコノミークラス利用/大人お1人様)
※別途空港諸税・燃油サーチャージが別途必要となります
※【2公演鑑賞】《イル・トロヴァトーレ》または《ラ・ボエーム》のいずれかと《トスカ》鑑賞
 または【3公演鑑賞】《イル・トロヴァトーレ》、《ラ・ボエーム》、《トスカ》鑑賞いずれかお選びいただけます。

(C) Jonathan Tichler Metropolitan Opera

■ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
【2日目】11月22日(金)19:30開演 メトロポリタン歌劇場
指揮:D.カッレガーリ 
演出:D.マクヴィガー
出演予定:A.ミード、O.ペトロヴァ、M.ファビアーノ、I.ゴロヴァテンコほか

■プッチーニ《トスカ》~METライブビューイング公演~
【3日目】11月23日(土)13:00開演 メトロポリタン歌劇場
指揮:X.ジャン 
演出:D.マクヴィガー
出演予定:L.ダーヴィドセン、F.d.トマーゾ、Q.ケルシーほか

■プッチーニ《ラ・ボエーム》
【4日目】11月24日(日)15:00開演 メトロポリタン歌劇場
指揮:ケンショウ・ワタナベ 
演出:F.ゼッフィレッリ
出演予定:A.ペレス、E.ポゴレルツ、D.ポポフ、B.ピンハソヴィチほか

上記のほか、下記の公演も鑑賞可能です。(別料金)

◆ニューヨーク・フィルハーモニック
【3日目】11月23日(土)19:30開演 デヴィット・ゲッフェンホール
指揮:Pヤルヴィ ピアノ:Y.ブロンフマン
ベートーヴェン《ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調》
ニールセン《交響曲第5番》

【パンフレット完成!】
グランドホテルに泊まる!ウィーン滞在7日間

グランドホテルに泊まる!ウィーン滞在7日間
旅行日程:2025年2月13日(木)~2月19日(水)
旅行代金:728,000円(2名1室/エコノミークラス利用/大人お1人様)※別途空港諸税・燃油サーチャージが別途必要となります

■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【3日目】 2月15日(土)15:30開演 楽友協会(大ホール)
指揮:R.ムーティ
シューベルト《交響曲 第4番 ハ短調「悲劇的」》、ブルックナー《交響曲 第7番 ホ長調》

■プッチーニ《トスカ》
【5日目】 2月17日(月)19:00開演(予定) ウィーン国立歌劇場
指揮:P.G.モランディ
演出:M.ヴァルマン
出演予定:S.ヨンチェヴァ、P.ベチャワ、A.マエストリほか

上記のほか、下記の公演も鑑賞可能です。(別料金)

◆ウィーン交響楽団
【2日目】 2月14日(金)19:00開演 ウィーン・コンツェルトハウス(大ホール)
指揮:A.グレーターズ
ピアノ:R.ブッフビンダー
R.シュトラウス ピアノと管弦楽のための《ブルレスク ニ短調》
 シベリウス《交響曲 第2番 ニ長調 op.43》

◆プッチーニ《つばめ》
【2日目】 2月14日(金)19:00開演 フォルクス・オパー
演出:L.d.ベア 指揮・出演者は未発表

◆バイエルン放送交響楽団
【3日目】 2月15日(土)19:30開演】ウィーン・コンツェルトハウス(大ホール)
指揮:S.ラトル
ソリスト:L.クロウ、A.シュエン
ターネジ《リメンバリング》
ブラームス《ドイツ・レクイエム op.45》

◆ウィーン少年合唱団出演のミサ
【4日目】 2月16日(日)9:15開演 王宮礼拝堂
モーツァルト《ミサ・ブレヴィス ニ長調 K.194》

◆ベートーヴェン《フィデリオ》
【4日目】 2月16日(日)※開演時刻は未発表 ウィーン国立歌劇場
指揮:A.コーバー
演出:O.シェンク
出演予定:S.シュナイダー、M.スパイヤーズ、P.ケルナー、B.ターフェルほか

◆ベッリーニ《ノルマ》
【4日目】 2月16日(日)19:30開演 アンデアウィーン劇場(2024年9月にリニューアル)
指揮:F.ランツィロッタ
演出:V.ブルハトル
出演予定:A.グリゴリアン、A.アクメトチナ、F.D.トンマーゾ、T.ナズミほか

【パンフレット完成!】
年末年始ウィーン7日間

【別途手配】ウィーン・フィルニューイヤーコンサート鑑賞
12月28日(土)~1月3日(金)7日間 東京発

年末年始ウィーン7日間(別途手配ウィーン・フィルニューイヤーコンサート鑑賞)のパンフレットが完成いたしました!
ホームページへの掲載には今しばらくお時間を頂戴いたしますので、詳細をご覧になりたいご希望がございましたら、ご郵送いたしますのでどうぞお気軽にお申し出くださいませ。

詳しいご案内は音楽ツアーデスクまでお問合せください。

2025年1月~4月にかけての予定音楽ツアーのご案内♪

2025年1月~2025年4月にかけてのツアーを下記の通り予定しております。パンフレットを早めにご希望の方はどうぞお気軽にご連絡ください。(仮受付も承ります)


METシーズン前半のハイライト!
話題の新演出&METライブビューイング公演!A.ブルー&P.ベチャワ出演、壮大華麗な舞台も魅力の《アイーダ》、R.ラドヴァノフスキー&B.ジェイド出演!プッチーニの情熱溢れる名作《トスカ》、名旋律と劇的なドラマが融合したヴェルディの傑作《リゴレット》を鑑賞!

華麗なるメトロポリタンオペラ!ニューヨーク滞在6日間

[旅行期間:2025年1月22日(水)~27日(月)]
[旅行代金:748,000円~798,000円 (2名1室/エコノミークラス利用/大人お1人様)]
※別途空港諸税・燃油サーチャージが別途必要となります
※【2公演鑑賞】《トスカ》または《リゴレット》のいずれかと《アイーダ》鑑賞
 または【3公演鑑賞】《リゴレット》、《リゴレット》、《アイーダ》鑑賞いずれかお選びいただけます。

【鑑賞予定公演】
●メトロポリタン歌劇場
プッチーニ《トスカ》
指揮:X.ジャン  演出:D.マクヴィガー
出演予定:S.ラドヴァノフスキー、B.ジェイド、B.ターフェルほか

●メトロポリタン歌劇場
ヴェルディ《リゴレット》
指揮:M.ベニーニ  演出:B.シャー
出演予定:M.チオルディ、E.モーリー、R.シャイエブ、P.パティほか

●メトロポリタン歌劇場
ヴェルディ《アイーダ》 ~METライブビューイング公演~ ―新演出―
指揮:Y.N.セガン  演出:M.メイヤー
出演予定:A.ブルー、P.ベチャワ.、J.クタージ、Q.ケルシーほか

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*上記の他、ご希望の方には下記公演のチケット手配を承ります。(別料金)
●メトロポリタン歌劇場 プッチーニ《ラ・ボエーム》
指揮:Y.N.セガン  演出:F.ゼッフィレッリ
出演予定:E.ブラット、A.ザハリア、A.ポレンザーニ、D.ビズィックほか

●デヴィット・ゲッフェンホール ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮&ピアノ:ユジャ・ワン
ヤナーチェク《左手ピアノと管楽器のためのカプリッチョ》
ストラヴィンスキー《ピアノと管楽器のための協奏曲》
ガーシュウィン《ラプソディー・イン・ブルー(オリジナルジャズバンド版)》

●カーネギーホール ブルース・リウピアノ・リサイタル
ラフマニノフ《四季》
メンデルスゾーン《「真夏の夜の夢」よりスケルツォ(ラフマニノフ編曲)》
スクリャービン《ピアノソナタ第4番》
プロコフィエフ《ピアノソナタ第7番》
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2025年はベルリン・フィルが演奏するラスト・イヤー!
(2026年以降はザルツブルク・イースター音楽祭に復帰)

バーデン・バーデンイースター音楽祭鑑賞ツアー(予定)

[旅行期間:2025年4月17日(木)~4月24日(木)] (予定) 
[旅行代金:9月下旬頃発表(予定)] 

【鑑賞予定公演】
●プッチーニ 《蝶々夫人》 新制作
演出:D.リヴァーモア
指揮:K.ペトレンコ 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
出演予定:E.ブラット、J.テテルマン、T.クリストヤンニス、T.レルヴォリーノほか

●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート
指揮:K.ペトレンコ  ソリスト:K.コンラーディ、B.タイラー、S.コーンヘップ、T.ナズミ 
ベートーヴェン 《交響曲第9番「合唱つき」》

●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート
指揮:K.マケラ  ピアノ: L.O.アンスネス
R.シュトラウス《アルプス交響曲Op.64》 S.ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番Op.30》

♪滞在中はアルザス地方の美しい街、コルマールやストラスブールなども訪れます。

詳しいご案内は音楽ツアーデスクまでお問合せください。

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